水産都市、焼津で生まれた村松船舶。今では扱い品は農業や工業の分野にも及び多彩ですが、やはり主役は、鰹やマグロなどの冷凍大型魚類。全扱い品の約8割を占めています。たとえば、マグロの場合。2,000トン級の大型冷凍運搬船や数百トンの遠洋漁船の船倉に乗り込み、マグロに吊り上げるためのロープをかけていく。これが船内荷役。
ある程度まとまったらウインチで吊り上げ、岸壁の作業台におろす。ロープをほどいて瞬時に魚類及びその大きさを選別し、保冷車まで運ぶのが沿岸荷役。つまり、船内荷役・沿岸荷役の、スムーズな連携が仕事のかなめといえます。マイナス50℃・60℃にもなる船倉での作業やマグロ選別の知識など、水産に詳しい荷役ならではの技術と経験が必要です。
朝、焼津本社に集合。荷役のチームごとに今日の仕事場になる港(焼津港・清水港・大井川港・御前崎港)へ向かいます。扱い品はそれぞれの船ごと異なり、またその日によっても異なるのが、面白いところ。毎月、港・船・扱い品が違い、その都度、作業方法が変わります。そのような変化にも柔軟に対応します。
主な取り扱い品は、冷凍漁船、大型冷凍運搬船からの冷凍魚類、さらに、援助米やウッドチップ、エンジンの材料となるけい砂・コイル・鉄板など、工業用の資材・原材料です。それらを船倉から吊り上げて運び出し、選別し、運搬車に積み込みます。日本全国へ荷物は動き始める、そのスタート準備が私たちの仕事です。
荷役の仕事は、毎日場所や状況が違う現場での仕事です。
船倉での酸欠や、炎天下では熱中症、また滑りやすい甲板での転倒など、危険と隣り合わせています。絶対に怪我はさせたくありません。いのちを預かっている気持ちで、安全教育をはじめ、技術講習や出勤管理など社員教育を重要視しています。
全国の事故事例を教訓にしたゼロ災ミーティングは随時実施。仕事中に危ない!と感じたら、「ヒヤリ・ハット」メモで報告し、改善策をさぐって災害を未然にふせぐことも徹底しています。
また、危険予知訓練(KYT)を積極的に取り入れ、危険を予知して安全を先取りして、先取りした危険要因に対して指差し呼称で安全確認をし0災害を目指しています。
上記の法則から、
という教訓を導き出した。
「ハインリッヒの法則」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)
UTC:2010年6月29日 (火) 13:10